特集 介護保険がやってくる!―訪問看護ステーションの展望と課題
特集2
訪問看護ステーションを核にした在宅ケアの複合体
篠田 道子
1
1OFFICE SHINODA
pp.84-89
発行日 2000年2月15日
Published Date 2000/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688902505
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はじめに
介護保険の開始を目前にして,訪問看護ステーションは,一部負担金の増額,支給限度額や訪問介護との競合による訪問看護の利用減,介護報酬金の設定等,様々な事柄が不安材料としてあります.その中でも,訪問看護の提供だけで経営を乗りきれるのか,居宅介護支援事業者との併設をしないと,訪問看護は単なるサービスの請負業者となり,大幅な利用者減につながるのではないかという不安が強く,多くの訪問看護ステーションは,居宅介護支援事業者や訪問介護等を併設した,サービスの複合体を目指しているものと思われます.
そのような現場のニーズを受け,ここでは,訪問看護ステーションの複合体によるサービス提供のメリット,複合体の作り方,さらに病院を巻き込んだ複合体形成・連携を促進するツールとしての退院計画,在宅ケアの複合体の採算性についてまとめました.
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