米国短報
代替医療の分野にも競争の影―追われる立場のカイロプラクティックは…
Scott 渡辺 由佳里
pp.768-769
発行日 1998年10月15日
Published Date 1998/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688902298
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早期離床,早期退院必ずしも善ならず
姑が教会でチャリティー行事の準備をしていたときワックスをかけたばかりの床で滑って,後頭部を打ち,頭蓋骨骨折と髄膜の損傷という大怪我をしました.副鼻腔から髄液が漏出していたので髄膜の損傷は明らかで,感染を予防するために抗生物質が投与されたところまでは日本でもなじみのある対応ですが,理解しがたいのは,事故直後からトイレは自力歩行,座位での食事(しかも普通食!)という病院の方針です.もちろん姑の食欲は皆無.激しい頭痛のために頭を動かすことすら苦痛で,起き上がると髄液が鼻から漏れてくるという状況です.
その後も傾眠状態が続き,頭痛も食欲も解決しないまま,事故4日目の時点で(まる2日間髄液の流出が見られ得なかったため)「退院に向けて体力を取り戻すために」歩行練習を医師からすすめられました.
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