研究報告
社会的入院患者退院に関しての介護の問題
立石 修
1
,
野木村 健
1
,
本田 陽一
1
,
後藤 豊
1
,
陳 勁一
1
,
望月 正武
1
,
中山 陽
2
,
藤村 壽路
2
1東京慈恵会医科大学循環器内科
2鳳生会成田病院
pp.496-499
発行日 2000年6月15日
Published Date 2000/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688902181
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はじめに
介護保険法を柱とした新しい医療福祉制度が始まろうとしている.その柱の1つとして社会的入院の解消がある.社会的入院とは実際は入院治療が必要でない状態であるにもかかわらず,引き取り環境の不備などのためにやむなく継続して入院している状態であり,患者の心理的負担や入院に要する医療費を考えると,その早期解消が強く望まれる1).
社会的入院患者が退院する場合の問題として退院後の介護がある.しかし,社会的理由で入院している患者の要介護状況についてはこれまで報告がなく,これら患者が退院した場合,どの程度の介護が引き取り先で必要になるか不明である.
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