訪問看護ステーション管理月誌・17
制度開始時の混乱を乗り切る4つの試み
清崎 由美子
1
1医療法人財団石心会訪問看護ステーション
pp.466-472
発行日 2000年6月15日
Published Date 2000/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688902177
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介護保険がスタートして数週間が過ぎました.居宅介護支援事業所には,あれこれの珍事や苦情が持ち込まれていますが,訪問看護ステーションでは,予想していたよりもゴタゴタは少なく,スタート前と同じくらいのペースで毎日が過ぎているように感じます.それは,当ステーションが都心に近いことや,私が全国訪問看護事業協会の電話相談の仕事を請け負っている関係から,比較的早く最新情報が入手でき,いろんな面で早め早めに介護保険への対応を検討して,準備ができたおかげではないかと思います.
電話相談では,事業協会に入会している全国の訪問看護ステーションから相談を受けますが,まだ契約書の雛形も手に入ってないステーションや,介護保険の中の訪問看護に関する制度の理解や解釈さえも不充分なまま介護保険へ突入して,混乱しているステーションの様子が伺えます.さらに,医療保険の改正がその混乱に拍車をかけており,両制度の違いに戸惑ったり,間違った理解をしていたりしていて,他人事ながら,大丈夫かなあ~と心配になることもあります.
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