連載 訪問看護 時事刻々
今月の話題 基準該当サービス
石田 昌宏
1
1日本看護協会政策企画室
pp.266
発行日 1999年4月15日
Published Date 1999/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901974
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介護保険制度の中に「基準該当サービス」というのがある.指定居宅サービス事業者等としての指定を受けるための人員,設備,運営基準の一部は満たさないが,厚生省が別途定める緩和された水準を満たすサービス提供を行なう法人格のない事業者を,市町村の判断で保険給付の対象とするしくみである.指定に必要な基準を満たしていないのだから抜け道ととらえられそうだが,例えば法人格がない住民参加型の非営利組織も事業者としてサービス提供できるようになるというメリットがあり,住民参加を趣旨のひとつとした介護保険らしい制度といえる.
訪問看護ステーションの法人要件がなければ,看護職同士が集まって独自の組織をつくりサービス提供をすれば保険給付の対象となりうる.今まで医療法人だ,看護協会だと何らかの傘下でなければならなかったのが,自由に訪問看護を提供できるわけだ.
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