介護認定審査会レポート
審査会の効率化をめざした試み―介護認定審査会のルール作りを目的として
鷹野 和美
1
,
大木 忠司
2
,
田島 隆一
2
1北海道大学医学部付属病院総合診療部
2大同ほくさん医療事業部
pp.258-265
発行日 1999年4月15日
Published Date 1999/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901973
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はじめに
2000年4月に施行される介護保険制度において被保険者の要支援状態,要介護状態(以下,要介護状態等)を判定する合議体である,介護認定審査会(以下,審査会)の機能は重要である.ケアプランの基礎となる要介護状態等を判定する審査会の委員は,市町村長に任命された,保健・医療・福祉の学識経験者からなるが,地方の小規模自治体においては,単独での委員の確保は困難であり,そうした単独の設置が困難な市町村は,介護保険法第16条により,都道府県の支援を得て審査会を共同設置することが認められている.
法施行前の1999年10月から実質的に開始される介護認定審査会は,1998年9月30日から全国の市町村においてモデル事業が実施された.当該モデル事業の実施にあたり,北海道十勝東北部の3町では近い将来の広域連携を視野に入れて,道の支援を得て審査会を共同設置した.筆者らは審査会の審査判定ルールを確立させることを目的に,審査会に立ち会い,審査判定時間,審査結果,判定ルールの遵守状況等について記録,分析した.
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