宮崎和加子の映画でおしゃべり・1
『ある老女の物語』―A WOMAN'S TALE
宮崎 和加子
1
1健和会訪問看護ステーション
pp.74-75
発行日 1999年1月15日
Published Date 1999/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901882
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忙しいスケジュールの合間を縫って木曜日の午後に,私は一人で岩波ホールに駆け込んだ.どうしても観たい映画があったからである.それは『ある老女の物語』.雑誌を見てこの映画が訪問看護婦を中心に描かれていることを知り,ただ観たかった.平日だというのに劇場は観客がぎっしりと入っていて,多くは中年以降の女性と比較的若い30代前後の女性だった.若い方は医療・福祉関係者のように見えた.
数多い映画の中で訪問看護婦が準主人公として登場するのは極めて珍しく,この映画はその数少ない映画で,78歳のがん末期の女性と訪問看護婦の物語である.
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