訪問看護と介護に必要な褥瘡の正しい知識
褥瘡予防の方法(2)
鈴木 定
1
1岡崎三田病院
pp.294-296
発行日 1997年4月15日
Published Date 1997/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901649
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◎適切な褥瘡予防用具の選択
全身的,局所的な管理を行ない,圧迫や摩擦,ずれを除去あるいは減少させるケアを行なっても,褥瘡は依然として発生する可能性があります.また在宅ケアではマンパワーにも限界があり,過度の期待は在宅療養そのものの継続を困難にしてしまいます.
これらの問題を補い解決する手段として,マットレスやクッション等の体圧分散用具の活用があります.適切な用具の使用は,訪問看護における時間の短縮,回数の減少,家族にかかるケアの負担軽減,ひいては患者の快適な在宅での療養生活に寄与するものと思います.したがって,訪問看護に携わる者は,患者の全身状態や局所の状態を考慮したうえで,長期的な展望をもって適切な用具を選択する必要があります.ただ,日本では多くの体圧分散用具が市場に出回っておりますので,これらの製品を正しく評価選択する技量と知識が要求されます.
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