特集 褥瘡ケアUp to Date・1
新治療薬剤(材)の効果と保険適用上の注意
鈴木 定
1
1医療法人豊岡会岡崎三田病院
pp.644-656
発行日 2002年8月15日
Published Date 2002/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901534
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はじめに
2002年4月の診療報酬改定により,「180日超入院患者」の入院基本料の特定療養費化が決定され,医療保険適用での長期療養は,ますます困難になると思われる。このため入院中に褥瘡が発生した患者の場合でも,治療途中での介護保険適用施設への転院や,在宅療養への移行が今後増加するであろう。また残念なことだが,在宅療養中における褥瘡の発生も,決して少ないものではない。
近年,褥瘡の局所治療薬は,新しく有力な薬剤(材)が数多く発売され,治療期間の短縮や治癒率の向上に役立っている。在宅においても,今後これらの新しい薬剤(材)を使用する可能性は高いと思われる。ここでは,従来より一般に広く使用されている褥瘡治療薬剤(材)の活用法を解説し,特に注目されている新薬剤(材)については,自験例から得た,実際の生きた情報を提供したい。
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