特集 褥瘡ケアUp to Date・1
褥瘡ケアのチームアプローチ―2002年診療報酬改定を受けて
田中 マキ子
1
1山口県立大学看護学部
pp.639-643
発行日 2002年8月15日
Published Date 2002/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901533
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はじめに
初のマイナス改定となった2002年診療報酬改定は,1つひとつの改定内容が今後の医療のあり方に大きな影響を及ぼすことが予測される。改定の是非論はおくとしても,病院機能分化の促進,社会的入院に関する自己負担,医療の質の担保をねらったペナルティー制の導入,薬剤使用の適正化,予防的医療の評価など,医療の提供側・受ける側それぞれに,医療環境が厳しくなっていくことを暗示する内容となっている。
本稿では,「床ずれ対策が不十分な医療機関は入院基本料を1日5点減額する」となった改定内容に対し,医療者として褥瘡ケアでどのような対応を図らなくてはならないかを,「褥瘡ケアのチームアプローチ」として具体的に考えてみたい。
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