連載 赤いコートの女―女性ホ-ムレス物語・6
2002年の年明け
宮下 忠子
1
1コミュニティワーカー制度を考える会
pp.157-159
発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100036
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波さんのナラティブ
「男でも自分でやっているよ.何をやっているのだかわからないよ.今,まだ来ないし,私の体はやれないもの.朝の3時,トイレに男なのよ.男だものやりたいさぁ.やるのにお金なんか貰えないし,向こうがくれる分のしか貰えないわよ.セックスは好きじゃない.男が満足するからいいのよ.セックスしようとする段階で,仕事だから忙しかった.
ソープは,子どものいる人が多かったのよ.どんなに働いても借金は消えない.同じだもの,やっても,やっても.1回やったら,病みつきで,1回やっただけでできちゃって.自分が楽しくなる.だから,そうなのでしょう.
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