連載 快適な療養生活のために―生理人類学への招待・1【新連載】
看護生理人類学・序説
佐藤 方彦
1
1文化女子大学生理人類学研究室
pp.316-319
発行日 2001年4月15日
Published Date 2001/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901301
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生理人類学は今日を生きる人間の人類学と言われ,体力と疲労,人間の欲求,不満とストレス,生活環境への対応,健康と障害,発育・老化などの生涯サイクルなど,人間のいろいろな特性が研究されています。社会的ニーズに応える研究も盛んで,快適性の探求や技術発展がもたらすテクノストレスの解明なども進められています。
このような研究の流れのなかから看護生理人類学が生まれました。老化・障害・ストレス・欲求・体力などについての生理人類学の研究成果を,ストレス下における人間の反応とそれに対する援助行為を中心に,看護の面から体系づけようというものです。今回は連載の第1回として看護生理人類学のとびらを開いてみます。
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