特集 在宅ケアも“ちょっと”IT―電子機器活用のコスト&ベネフィット
特集3
iはナースを救う!?―iモードを活用して記録や請求作業を省力化
青木 博子
1
1医療法人順心会幸生訪問看護ステーション
pp.283-286
発行日 2001年4月15日
Published Date 2001/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901294
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最初はパソコンも携帯電話も使えなかった
そもそも事の始まりは,介護保険制度施行前の平成11年,夏の盛りが過ぎたころ,理事長が市内(加古川)のソフト会社,(株)スリー・テンの方を連れてこられたのがきっかけでした。
それまでは,(たぶん他の多くの訪問看護ステーションも同様と思いますが)書類はすべて手書きでした。主治医への書類の作成(計画書,報告書:毎月1利用者につき各1枚),市町村への情報提供書(各1枚),保険請求(レセプト),入退院時のサマリー,随時必要な福祉施設への書類提出,スタッフのスケジュール表と給与,母体病院への収支報告など,すべて手書きでした。集計にしても,各市町村別,社会保険,国民保険,生保など,回数,利用者負担金,請求金額の確認から始めていました。毎月,月初めと月末は書類に追いかけられ,訪問以外にもしなければならないことが多々ありました。また,できあがった書類の整理,管理も必要となってきます。
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