連載 実践現場の介護支援専門員考・10
チームアプローチを考える―サービス担当者会議の課題(その1)
高野 龍昭
1
1益田市立在宅介護支援センターくにさき苑
pp.834-837
発行日 2001年10月15日
Published Date 2001/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901228
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ケアマネジメントはチームアプローチが基本
前号ではケアマネジメントの「入口」にあたるアセスメント(課題分析)に関する介護支援専門員の課題について触れたところだが,介護支援専門員はそのアセスメントの次に,サービス担当者会議を開催し,そのアセスメント内容を共有して利用者・家族とともにサービス計画を確定し,サービスを実行していくこととなる。
仮に介護支援専門員がどんなに優れたアセスメント能力を有していても,さまざまな情報が担当者間で共有されなければ,せっかくのアセスメントは水泡に帰す。殊に介護保険制度の下では,複数のサービス事業者から多様な職種によってひとりの利用者にサービスが総合的に提供されることが少なくない。この意味で,介護支援サービス(ケアマネジメント)とそれに基づくサービス提供ではチームアプローチの姿勢が重要である。したがって,情報の共有の場としてサービス担当者会議(ケアカンファレンス)が本来的に持つ意味は非常に大きい。
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