連載 管理者日誌・10
ヘルパーの憂鬱と自立―その1 自己嫌悪
松田 栄子
1
1都筑医療センター訪問看護ステーション
pp.831-833
発行日 2001年10月15日
Published Date 2001/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901227
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介護保険のサービスの中で,訪問介護の占める割合は高い。核家族化,女性の就労が進む中で家族に代わって高齢者の生活を支え,介護の担い手となるホームヘルパーは,在宅生活を支えるためにはなくてはならないサービスである。
ここでの,キーワードは「家族に代わって」である。家族に代わってということは,家族と同じようにしてほしい,ということであり,単身者での場合は自分がしてきたようにしてほしい,ということである。したがって,求められるのは施設のように一律のサービスではなく,個々の要求に沿うサービスである。そして,そうであるからこそQOLは高くなるのである。在宅で自立していた時に近い状況でQOLが保たれることは理想の在宅介護である。
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