訪問看護ステーション経営A to Z・2
ステーションの経営―Business
小山 秀夫
1
1国立医療・病院管理研究所
pp.135-138
発行日 1996年3月15日
Published Date 1996/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901138
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
250円の重みが経営感覚へ
経済的な自立は,職業の独立であり,受け取った金銭で業を営むことは職業的自立にとって,きわめて重要なことです.これまで,開業助産婦を除けば,医療機関で働く多くの看護職は,患者や利用者から,直接的に金銭を受け取ることはなかったように思います.
近代看護は,貧富の差によって看護内容を変更するようなことを禁止し,自由,平等,博愛の精神を基盤として,科学性を追求してきました.「患者さんに経済的負担を負わせたくない」「必要な医療費は,国がなるべく保障するべきだ」というひとつの考え方が,看護界には根強いように思えます.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.