特集 訪問看護は看護を変える
【座談会】訪問看護は看護を変える
佐藤 美穂子
1
,
宮崎 和加子
2
,
村松 静子
3
,
岡本 祐三
4
,
村嶋 幸代
5
1厚生省老人保健福祉局老人保健課
2健和会訪問看護ステーション
3日本在宅看護システム㈱
4前阪南中央病院内科
5東京大学医学部健康科学・看護学科
pp.2-14
発行日 1996年1月15日
Published Date 1996/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901116
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順調に伸びている訪問看護
村嶋 訪問看護が昭和58年に老人保健法の中で診療報酬として認められて早12年たちました.その間に健康保険でも認められるようになりました.平成4年からは老人訪問看護ステーションの制度もでき,昨年(1994年)10月からは対象も拡大されてきました.また,村松さんのように,民間の企業として在宅看護サービスを提供する方も出ていらっしゃいました.訪問看護が日本の地域医療・看護の中で,確実に一分野を占め,今後の方向を模索しているというのが現況だと思います.
そこできょうは,訪問看護の分野を開拓していらした宮崎和加子さん,村松静子さん,また,厚生省で訪問看護を担当していらっしゃる佐藤美穂子さん,さらに,医師として訪問看護婦とチームを組んで在宅医療の分野で実績を積んでこられた岡本祐三さんにも参加していただいて,本号の特集テーマ「訪問看護は看護を変える」を座談会で掘り下げてみたいと思います.
最初に,佐藤さんから,訪問看護の動向を簡単に概説していただけますでしょうか.
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