実践報告
当訪問看護ステーションを利用する障害児のきょうだい児向け職業体験の取り組み—母親たちが勤務する当就労継続支援事業所での実践
菴原 亮太
1
,
藤田 祥代
2
,
喜多 一馬
3
1株式会社PLAST プラスト訪問看護ステーション
2株式会社PLAST 久遠チョコレート神戸
3株式会社PLAST
pp.482-486
発行日 2022年11月15日
Published Date 2022/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201918
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近年、障害のある子ども(以下、障害児)と暮らす兄弟・姉妹(以下、きょうだい児)への支援の必要性が説かれている。その理由として、両親の関心が障害児に向かうためにきょうだい児が注目を浴びにくいことや家庭外での活動の機会が減少することといった否定的な側面*1と、きょうだい児は障害児を大切な人と位置付けて長所を見つけるようにプラスに考える傾向があることといった肯定的な側面*2が報告されており、心理的側面へのケアと成長の両面を捉えた支援が求められる。
しかし、訪問看護の現場にて障害児を対象とするとき、きょうだい児が居合わせる中で支援の必要性を感じる場面に遭遇することがあったとしても、忙しさ等のために関わりを持てないことや支援しようと試みても方法に苦慮することが少なくない。
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