特別記事
どうする? 訪問先での暴力・ハラスメント—在宅医療福祉職に必要な7つの視点
武 ユカリ
1
1森ノ宮医療大学看護学部看護学科在宅看護学
pp.202-208
発行日 2022年5月15日
Published Date 2022/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201854
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本年1月、地域医療に貢献しておられた在宅医の命が奪われた「埼玉立てこもり事件*1」は、臨床現場で日々、サービス利用者(以下、利用者)と家族を支えている医療、看護、福祉に関わる者に大きな衝撃を与えた。2019年1月には大阪市で訪問介護福祉士が、利用者からわいせつ行為と暴行を受け、命を落とした*2。同年12月には神戸市で訪問看護師に睡眠薬を入れたスープを飲ませてわいせつ行為をしたとして、準強制わいせつの疑いで男が逮捕された*3。このような刑事事件に至るケースは氷山の一角といえ、多くの在宅医療福祉職が日々の業務の中で脅威を感じている。
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