連載 そういえば、私がん患者だった・第3回
治療が始まる。初体験で「分かる」「判る」こと
濵本 千春
1
1社会福祉法人広島YMCA福祉会YMCA訪問看護ステーション・ピース
pp.844-846
発行日 2021年11月15日
Published Date 2021/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201785
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
直腸神経内分泌がんの私の化学療法は、シスプラチン+イリノテカンを4〜6クール実施すること、イリノテカンの副作用の発現率を確認するためにUGT1A1遺伝子を検査すること、CT検査を3か月に一度のペースで行うことなどが決まった。
担当医から、主な副作用は食欲不振・下痢などだが、どの副作用が一番心配かと聞かれ、迷うことなく、
「食欲不振はつらい……そこを重点的にケアしてください。私、長年便秘症なので下痢ぐらいがちょうどいい。脱毛は何をしても回避不能なので、諦めます。治療が終わった後の変わった髪質を楽しみにしています」
と話し、入院治療の日取りが決定した。
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.