特集 退院直後の「2週間」に欠かせない在宅ケア—早期からの介入で機能回復を目指す
—【総論】介入効果が最も高い時期を逃さない—退院直後の「2週間」で私たちがすべきこと
佐々木 淳
1
1医療法人社団悠翔会
pp.468-473
発行日 2021年7月15日
Published Date 2021/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201705
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看取り前提?
今年の2月、93歳の男性が自宅に退院してきました。もともとADLは自立されていましたが、昨年12月、自宅で倒れているところを発見されて救急搬送。脳梗塞の診断にてそのまま入院となりました。幸い程度は軽く保存的治療が選択されましたが、2週間後に誤嚥性肺炎を発症。点滴抗菌薬で15日間の治療を受けました。
しかしその後、経口摂取の再開は難しいとされ、末梢輸液のみで経過観察、入院の長期化に伴い廃用症候群も進行しました。ご家族は「老衰もあり回復は難しい」と説明を受け、看取りを前提での退院となったのでした。
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