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小説『ツバキ文具店』|自分の足で歩く中で亡き人と和解し、リカバリーする物語
萱間 真美
1
1聖路加国際大学精神看護学
pp.66-67
発行日 2021年1月15日
Published Date 2021/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201611
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おばあちゃんへの後悔
看護職だった母が忙しく、私はおばあちゃんに育てられました。なぜだか分からないけれど、自分のことをとても好いてくれているのに、優しくできないでつらく当たってしまった、後悔の苦い思い出が残っています。
最後に入院して亡くなるまでは、祖母は在宅で療養していました。その頃、高校3年生の受験期で学校の授業がなかった私は、祖母の昼食を作ってから図書館で勉強し、母が帰る頃に帰宅していました。自分が作った食事の塩分が多かったから死んだのではないかと、長い間、思っていました。
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