特集 在宅高齢者によく処方されている薬—“現場的要点”をまとめました
❷下剤(浣腸を含む)—効果も有害事象も、個人差が大きい
柏﨑 元皓
1,2,3
1浅井診療所
2北海道家庭医療学センター
3関西家庭医療学センター
pp.530-535
発行日 2020年7月15日
Published Date 2020/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201480
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ここ数年で発売された新薬
従来から、日本では、酸化マグネシウム(マグミット®)、ラクツロース(モニラック®)といった浸透圧性下剤(便中の水分を増やし、便を軟らかく大きくすることで排便を促す)、センノシド(プルゼニド®)、ピコスルファート(ラキソベロン®)、ビサコジル(テレミンソフト®)といった刺激性下剤(大腸や直腸の神経を刺激し蠕動運動を亢進させることで排便を促す)と、浣腸薬が主に使われていました。
1980年にラキソベロン®が発売されてから、長らく新規薬剤は出ていなかったのですが、ここ数年で次々と新薬が発売されました(表1)。
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