特集 訪問看護師が介入できる高齢者のポリファーマシー—「減らしたい」って言っていい!
「ポリファーマシー」について知ってほしい
秋下 雅弘
1,2
1東京大学大学院医学系研究科加齢医学講座老年病学分野
2東京大学医学部附属病院老年病科
pp.620-626
発行日 2019年9月15日
Published Date 2019/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201258
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
「ポリファーマシー」とは
問題につながる状態=ポリファーマシー
「ポリファーマシー」は、単に服用する薬剤数が多いのみならず、それに関連して、薬物有害事象のリスク増加、服用過誤、服薬アドヒアランス低下等の問題につながる状態をいいます*1。
つまり、一律に「何種類以上飲んでいるから、ポリファーマシー」ということではないということです。たしかに、薬剤数が増えるほど薬物有害事象は増加します。しかし3種類でも有害事象が起こることもあれば、6種類服用していても問題のないこともあるのです。
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.