特集 在宅でがん患者を看取る—体調の変化の「ちょっと先」を予測し、備えよ
【がん終末期にある在宅療養者へのケア】
ケアマネジャーは何を見て、どう動くか
家崎 芳恵
1
1医療法人財団慈生会野村訪問看護ステーション居宅介護支援事業所
pp.556-561
発行日 2019年8月15日
Published Date 2019/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201238
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医療法人財団慈生会野村訪問看護ステーション居宅介護支援事業所(以下、当事業所)は、一般病棟、緩和ケア病棟、回復期リハビリテーション病棟、訪問診療部門を有する野村病院(133床)を母体とし、在宅部門として訪問看護事業と地域包括支援センターを併設しています。居宅介護支専門員(以下、ケアマネジャー)常勤換算4.5名で月140件程度のケアプラン作成を行なっており、2018年度の実績では新規相談の63%ががん患者で、緩和ケア病棟、在宅診療部と訪問看護との連携を期待されているといえます(図)。
しかし、がん終末期の方のなかには、退院前に逝去されたり、転院、介護施設入所等により在宅療養につなげられなかった方もいらっしゃいます。在宅看取り数は年間で32件、看取り率は59%。ケアマネジャー1人あたり6〜8件を経験しています。
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