特集 在宅をめぐる「食」の話題
食支援を重視したケアマネジメントの実際
水野 三千代
1
1水野システムデザインセンター栄養部
pp.911-919
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100583
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はじめに
2002年,「食の自立支援に関する調査研究委員会」(事務局:NPO法人地域保健研究会)が設立され,筆者は委員の1人になった。これは,配食を含めて食関連のサービスを適切に提供することによって,利用者の食の自立を支援し,介護予防に貢献する仕組みを検討することを目的とした組織である。
そして,この研究会で作成したアセスメント票を使って,食の自立支援に関する一連のサービスを試験的に実施するモデル事業が行なわれた。
筆者は,モデル事業の対象に選定された埼玉県和光市の担当委員として,市の介護福祉統括主査とともに関わった。モデル事業終了後も,月に1度のコミュニティ会議(食の自立支援部会)の外部管理栄養士として参加要請があり,食支援プラン作成時に意見を述べている。
ここでは,和光市での活動を中心に,食支援を切り口としたケアマネジメントについて述べる。
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