連載 在宅ケア もっとやさしく、もっと自由に!・66
最期の言葉は「あいしてる」
秋山 正子
1
1株式会社ケアーズ 白十字訪問看護ステーション・白十字ヘルパーステーション
pp.240-241
発行日 2015年3月15日
Published Date 2015/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200128
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訪問看護の同志である友人5人との、久しぶりのおしゃべり会。グリーフケアで必ずご遺族を訪ねているFさんが、ご主人を亡くされた奥さんのことを話してくれました。
その奥さんはいつもていねいにケアをされていたので、「看取られたあとも悔いがないのでは?」と尋ねたところ、「心残りがある」と言うのだそうです。連れ添って58年、後半の20年近くは透析もしていましたが、「ありがとう」という言葉を忘れず言ってくれていた夫だったし、自分も精一杯ケアできたと思っている。でも、1つだけ心残りなことがある、と。
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