連載 在宅ケア もっとやさしく、もっと自由に!・84
欲張らずに、絶望せずに、地道に〈後編〉
秋山 正子
1
1株式会社ケアーズ 白十字訪問看護ステーション・白十字ヘルパーステーション
pp.722-723
発行日 2016年9月15日
Published Date 2016/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200531
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前回に引き続き、Yさん夫婦の事例を振り返り、感じたことをつづっていきます。
認知症の進んだ夫・Yさんに対し、身の危険を感じた妻。地域包括支援センターに駆け込むようにして相談へ。そこで相談員が述べた一言が、「セオリー通りですね」というもの。そして精神科病院の保護入院へと舵が切られました。このときの相談員の一言を、妻は「夫の変化は、認知症の人が皆同じようにたどる症状の変化なのだ」と受け止めたと言います。専門職の言葉は、いかに重みのあるものとして患者・家族に伝わるのかを思い知ります。
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