特集 在宅チームケアならできる! サルコペニア、フレイルの予防と回復
【多職種によるサルコペニア、フレイルの予防・回復】
理学療法士と訪問看護師による評価と対応—下血で緊急入院を繰り返すクローン病の男性が家族の協力のもと、在宅を継続できた事例
建宮 実和
1
1一般社団法人Bliss訪問看護ステーション結わい
pp.573-579
発行日 2015年7月15日
Published Date 2015/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200235
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私は東北大学病院勤務時代、看護師として栄養管理を学び、2009年に日本静脈経腸栄養学会認定の栄養サポートチーム(NST)専門療法士を取得し、実践に活かしてきました。NSTで他職種に関わるうち、看護師という立場が多職種連携のつなぎ役に適していると感じ、連携を促すためのファシリテーションを学ぼうと2011年に上京しました。そこで勤務した地域病院で高齢者の低栄養に関わるなかで、「最期まで口から食べられる街 新宿」をモットーに掲げる新宿食支援研究会に参加するようになりました。同代表で訪問歯科診療を行なう五島朋幸氏の依頼を受け、2014年6月、東京都新宿区で理学療法士とともに訪問看護ステーション結わいを立ち上げました。
地域および在宅での栄養管理を行なうためにリハビリテーション(以下、リハ)の視点は不可欠であり、そのリハの効果を十分に引き出すためには栄養管理がとても重要です。食事をするときに適した姿勢を考える、訪問リハのスペシャリストとして活動してきた当ステーションの理学療法士とは、新宿食支援研究会がきっかけで出会いました。それで現在のリハと栄養管理の両方を行なう「リハ栄養ステーション」を開設するに至ったのです。
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