新春特別座談会
通過点としての2025年—介護ロボットと自動運転のあるSFじゃない「地域包括ケア」の未来
猪飼 周平
1
,
石黒 浩
2
,
清水 浩
3
,
細馬 宏通
4
1一橋大学大学院社会学研究科
2大阪大学大学院基礎工学研究科
3慶應義塾大学環境情報学部
4滋賀県立大学人間文化学部
pp.1-12
発行日 2015年1月15日
Published Date 2015/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200068
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2025年まで「あと10年」という節目の年が始まります。
この10年で、どんな取り組みをしたらいいか——。
そう尋ねると、「10年先ではなく、もっとその先を見据えなければ」と猪飼氏。
さらに、「地域包括ケアシステム」の障害となる2つの“弱点”を指摘され、そのソリューションとして、日本が抜きん出るテクノロジーの可能性を示唆いただきました。
2015年は、「介護ロボット元年」と位置づけられています。
また、自動運転の部分的な実用も始まり、「自動運転元年」とする向きも。
一方、“より人間らしいケア”を求める大きな流れがあるとも、猪飼氏は言います。
人々は、単なる「ケアの機械化」を望んではいないはず。だとすれば、これらのテクノロジーは、地域包括ケアにおいて、どのような役割を果たしうるのか。
その道の最前線を行く先生方に、SFではないリアルな現在地を語っていただきました。
その先にあるのは、テクノロジーがもたらす人間の「自由」と「時間」、“より人間らしいケア”をも叶えうる持続可能なシステムの予感だった!
この10年で取り組み始めるべき重要な1つが見えてきます。
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