巻頭インタビュー ケアする人々・27
介護ロボHAL®が引き出す人間のポテンシャル―訪問看護を併設する「湘南ロボケアセンター」がオープン
久野 孝稔
1
,
礒部 啓子
2
,
岡田 慎一郎
1湘南ロボケアセンター株式会社
2湘南ロボケアセンター株式会社訪問看護ステーション
pp.267-275
発行日 2014年4月15日
Published Date 2014/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102761
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国は、2015年を「介護ロボット元年」と位置づけた。日本が世界の先をいくこの技術には、2020年には350億円市場にまで拡大すると経済界も注目する。次の介護報酬改定での一部保険適用も検討されている。
そんななか、昨年末、神奈川県藤沢市に「湘南ロボケアセンター」が開所した。同センターは、身体動作支援ロボット「ロボットスーツHAL(ハル)®福祉用」を用いた心と身体のフィットネス「HALFIT(ハルフィット)®」と、介護保険による「通所介護(デイサービス)」と「訪問看護」を一体的に運営する、新たなかたちの複合施設だ。テクノロジーを中核とする「ケア」の地域拠点をめざしている。
とはいえ、医療・介護の専門職には、すぐにはピンとこないはず……。
「ロボ」と「ケア」って、水と油の関係では? ホントに効果はあるんだろうか? まだまだ課題もあるんじゃないの? ところで、どうして「訪問看護」を併設したの? 尽きせぬ疑問をぶつけてみたら、見えてきたのは「人間のポテンシャル」! 独自に身体介助技術を探求し、HAL®への関心も深い岡田慎一郎さんが聞きました。
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