特集 他専門職のワザがわかる 「在宅リハ」の可能性
―【呼吸リハ/理学療法士】―「急性増悪」や「肺炎」で入院させない在宅呼吸リハ―呼吸困難のセルフコントロールで“楽な生活”も
北川 知佳
1
1長崎呼吸器リハビリクリニック
pp.942-948
発行日 2013年11月15日
Published Date 2013/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102648
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長崎呼吸器リハビリクリニック(以下、当院)は、慢性呼吸器疾患のリハビリテーション(以下、リハ)を行なうことを主目的として1997年に開業した19床の有床診療所で、「入院」「外来」「通所」「訪問」にてリハサービスを提供している。当院リハ科における外来リハの延べ人数は、「入院リハ」の延べ人数よりも多く(入院4764名、外来5310名、2012年8月~2013年9月)、「外来リハ」にて呼吸リハを継続している患者は多い*1。
また、「通所リハ」「訪問リハ」でも呼吸器疾患の割合は年々増加し、当院の患者だけでなく他院からの紹介も多い。訪問リハの利用者は、慢性閉塞性肺疾患、間質性肺疾患などの慢性呼吸器疾患だけでなく、肺動脈高血圧症や肺リンパ管脈管筋腫症、悪性リンパ腫や重度心身障害児の人工呼吸器管理など多岐にわたり、さまざまな重症度への対応が求められるようになってきている。
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