巻頭インタビュー ケアする人々・23
『ロスト・ケア』があぶり出すもの―団塊ジュニアが挑む「介護問題」
葉真中 顕
,
柳本 文貴
1
1NPO法人グレースケア機構
pp.747-754
発行日 2013年9月15日
Published Date 2013/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102586
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40名以上の高齢者がひっそり殺される。それも、介護負担の重い人や、独居の人が。
そのことに誰も気がついていない。いったい、この連続殺人の目的は何なのか―。
「殺人=ケア」という構図さえ浮かんでくるこの物語は、介護保険制度を揺るがせたいわゆる「コムスン事件」になぞらえて進んでいく。
推理小説『ロスト・ケア』(光文社、2013)で昨年の日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した葉真中さんは、祖父らの在宅介護などをきっかけに本作を書き下ろした。
柳本さんは、独自の介護事業を起業・経営する元・コムスン社員。保険外サービスを中心に、暮らしを楽しむための介護・生活支援に取り組んでいる。
『ロスト・ケア』があぶり出した、過去、現在、そして未来の「介護問題」について、2人の団塊ジュニア世代が語り合った(ちょっとだけネタバレ注意です)。
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