連載 地域のなかの看取り図・第7回
ホスピスは現世ではない―「看取り」のかたち〈まとめ〉
田口 ランディ
pp.684-689
発行日 2013年8月15日
Published Date 2013/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102582
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自分の両親、夫の両親を看取ってわかったのは、亡くなっていく人はふつうとは違う意識状態に入っていく、ということです。看取る側の私は、その変化についていけず、抵抗します。
私は「ふつうの状態=健康」がよくて、「ふつうじゃない状態=病気」は悪いと思っていました。でも、認知症の方のグループホームで働いたり、浦河べてるの家の精神障害などを抱えた人たちとの交流を通して、人間の心には幅があり、「ふつう」という身勝手な尺度で相手を測ろうとするのは傲慢なのだ、と思うようになりました。
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