特集 あれから2年 災害対策の「変えた」「変わった」
―【福島県】―福島県の訪問看護師は「原発問題」にも負けない―福島県内訪問看護ステーション連絡協議会「F.L.A.N.」の取り組み
堀内 美智子
1,2
1福島県内訪問看護ステーション連絡協議会「F.L.A.N」
2あさかホスピタル退院支援室
pp.220-225
発行日 2013年3月15日
Published Date 2013/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102453
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私たちは、3.11、あの日を忘れない!
東日本大震災から、すでに2年が経過しようとしています。現在も月数回の余震は当たり前のようにあり、驚きもしなくなりました。しかし、福島第一原子力発電所(以下、原発)事故の問題で、福島県内の人口は196万人に減少し、2万数千人の子どもを含む6万人が県外に避難しています。医療専門職も減少する一方で、県内の被災者が多く生活する地域のクリニックでは患者数が30%も増加し、郡山市には救急搬送が集中する厳しい現状があります。なかでも、原発30km圏内に近い相双地域では避難を余儀なくされ、まだまだ人口が戻らず、医療機関の再生も厳しく、訪問看護ステーションの経営も大変な状況です。「医療崩壊」という言葉が、現実味をもって頭に浮かんできます。
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