調査報告
在宅における主介護者の介護継続意志に関わる要因―介護技術に対する主介護者の自信と訪問看護師からみた適切さ
荒瀬 靖子
1
,
小笠原 久美
2
,
小畑 有理子
3
,
河村 美幸
1
,
堤 雅恵
4
1山口大学医学部附属病院
2財団法人平成紫川会小倉記念病院
3神戸大学医学部附属病院
4山口大学大学院医学系研究科保健学系学域
pp.1064-1068
発行日 2012年12月15日
Published Date 2012/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102374
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【目的】介護技術に対する主介護者の自信およびその技術の適切さと介護を継続する意志(以下、介護継続意志)との関係を明らかにし、在宅看護における技術指導の根拠を得ること。
【方法】訪問看護ステーション利用者の主介護者30名およびその利用者を担当している訪問看護師を対象とした質問紙調査。
【結果】食事と清拭の介護についての自信が、介護継続意志と有意な正の相関を示した。主介護者の介護技術に対する自信は、食事・排泄・清潔のすべてにおいて訪問看護師からみた主介護者の介護技術の適切さよりも低かった。
【考察】食事や清拭のように利用者が快感情を表出する技術に自信をもつことが、主介護者の介護継続意志を高める可能性が示唆された。また、訪問看護師は、技術が適切であることを主介護者に直接伝えることが必要と考えられた。
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