特集 これからの訪問看護に必要な「人材」とは
在宅・居宅で活躍が期待される「特定の医行為ができる看護師」
村嶋 幸代
1
,
藤内 美保
2
,
小野 美喜
3
1大分県立看護科学大学
2大分県立看護科学大学看護アセスメント学
3大分県立看護科学大学成人・老年看護学
pp.1047-1053
発行日 2012年12月15日
Published Date 2012/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102370
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厚生労働省では、2009年の「チーム医療の推進に関する検討会」に引き続き、2010年5月より「チーム医療推進会議」が開催され、「特定の医行為を包括指示のもとで実施できる看護師」の能力認証について討議されている。この一環として、「チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループ」が提示した「医行為分類(案)」と「教育内容基準(案)」についてのパブリックコメントが、2012(平成24)年10月5日締切で、各団体・学会へ求められた。これをめぐって看護系学会では熱い議論が交わされ、それまで反対の立場をとっていた方々からも、「その教育には看護職が必要」「認証プロセスに看護系の団体が関わるべき」といった意見表明がなされるようになった。ムードとしては前向きになってきたと感じている。
こうした動きは、2008(平成20)年に大分県立看護科学大学(以下、本学)が開始した「ナースプラクティショナー(以下、NP)」の養成に端を発している。NPとは、医師と連携・協働し、特定行為を効果的・効率的・タイムリーに実施できる看護師である。
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