連載 息子介護者の〈言い分〉 僕らが「支援」を必要とするワケしないワケ・第8回
息子介護者の〈言い分〉に耳を傾けるわけ―私が知りたかったこと、知ることができなかったこと、そこから考えたこと
平山 亮
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1東京都健康長寿医療センター研究所
pp.996-999
発行日 2012年11月15日
Published Date 2012/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102355
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本連載では、息子介護者の見方(サポートへの見方、支援者への見方)を、おもに社会心理学の概念や理論を切り口として考察してきた。
以前にも述べたように、私は社会関係の研究を専門としている。この分野の研究で用いられる社会心理学の概念や理論は数多くあるのだが、それらのうち、私がこれまでの連載のなかで言及してきたのは、ほんの一部である。つまり、数多(あまた)ある概念や理論のなかから、“使えそう”なものを私が選び、それらを手がかりとしながら、息子介護者の見方を私が考察してきたのである。だから、考察によって示されているものは、息子介護者の見方そのものというより、実は(彼らの見方に対する)「私の見方」であると言ってよいだろう。
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