特集 精神科訪問看護の実際
統合失調症の利用者への関わり―訪問看護師は利用者の味方です
月野 良子
1
1社会福祉法人天心会訪問看護ステーションクローバー
pp.15-17
発行日 2009年1月15日
Published Date 2009/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101230
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私が勤務する訪問看護ステーションクローバーでは,精神科訪問看護の利用者の74.6%が統合失調症の方々である。統合失調症は幻聴・幻覚・妄想などの症状により社会生活に支障を来すため,時には何度も入退院をくり返すことがある。精神科訪問看護ではこうした方々に対し再発を予防しながら,地域のなかで自立した日常生活を送り,社会復帰できるように援助していくことになる。
本稿では2004(平成16)年にステーションの母体病院である小阪病院を退院された,無為自閉的で幻聴・幻覚・妄想がある利用者への関わりをふり返り,精神科訪問看護師が果たす役割を考える。
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