連載 わたしのことをわたしから・23
バクバクの会と出会って
大塚 孝司
1
1人工呼吸器をつけた子の親の会(バクバクの会)
pp.930-931
発行日 2008年11月15日
Published Date 2008/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101197
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息子の誕生
息子の芳博は1984年2月に某都立病院で誕生しました。しかし,ミオチューブラー・ミオパチーという筋肉の病気で誕生直後から24時間人工呼吸器を必要としていました。
祝福されるべき誕生が一転,親としてもどのように対応すればよいのか全くわからず,困惑しているときに,医師から「人工呼吸器を必要とする人が出てきた場合に,人工呼吸器を使えないと困る」といわれ,3日目の朝,親にも知らされず,私立の大学病院に移送されてしまいました。後から考えれば,人工呼吸器を必要とする患者が現にその場にいるにもかかわらず,その対応を放棄するとは,厄介払いをしただけではないか,と勘繰りたくなる対応でした。
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