短報
埼玉県の訪問看護師の実態
岡田 規子
1
1戸田市訪問看護ステーション
pp.406-408
発行日 2008年5月15日
Published Date 2008/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101077
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研究目的
急速に高齢社会となったわが国では,介護の必要な高齢者の増加が著しく,また,医学の進歩,在宅医療の推進などにより,医療依存度の高い在宅療養者も増えている。在宅療養者を支援する訪問看護制度が1992年より開始されたが,その実施機関である訪問看護ステーション(以下,訪看ST)の事業所数は,2000年以降は微増傾向1)にとどまっている。
さて,埼玉県は全国で最も看護師が少ない2)。2006年の埼玉県における看護師全体のうち訪看STに従事する看護師の比率は3.7%で,全国の2.9%よりも多いが,2004年の4.0%より減少した3)。これは2006年の診療報酬の改定で病院の看護師確保が激化したこと4)が一因と考えられ,看護職員の離職率5)からも,訪問看護師の定着は容易でないことが見て取れる。
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