連載 もの忘れを補うモノたち―簡単な道具と機器による認知症・記憶障害の方への生活支援・3
メモリーエイドによる記憶補助(2)
安田 清
1,2
1千葉労災病院リハビリテーション科
2ATR知能ロボティクス研究所
pp.590-594
発行日 2007年7月15日
Published Date 2007/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100855
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
首下げタイプ
●ループタイ式メモ帳
ループタイとはひも状のネクタイです。これを模して首から下げるメモリーエイドを作りました(図1①)。本体は表裏2枚の板からなり,表面の板を倒すとメモ用紙と筆記具が出てきます(図1②)。本体の高さは裏の金具で調整します。すでに10人以上の方が買い物に行く時,予定の品をこれに書くなどして使っています。買い物のメモを持っていっても,それをハンドバックに入れておくと,出して見るのが面倒になったり,忘れたりします。その結果,同じものを買ってくるという失敗がよくあります。首からぶら下げておけば,すぐにメモを見ることができるのです。ただし,茶碗を洗うなど下を向いたときに紐が垂れるのが欠点です。
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.