特集 こんな生き方もある―地域に根づくナースたち
【インタビュー】
富山型大家族の日常―「このゆびとーまれ」11年目に思うこと
惣万 佳代子
1
,
西村 和美
1
1特定非営利活動法人「このゆびとーまれ」
pp.862-869
発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100802
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編集室から
平成5年7月,富山赤十字病院の看護師3人(惣万佳代子さん,西村和美さん,梅原けいこさん)が立ち上げた,民営デイサービスハウス「このゆびとーまれ」。誰でも必要なときに必要なだけ利用できるサービスを,というコンセプトで開所から今年で11年目を迎えた。現在は本家と分家(隣の家)で,7時から18時まで年中無休で営業している。
最寄り駅である越中荏原で降り,10分ほど歩いた住宅街の一角に「このゆびとーまれ」はある。80坪の敷地に,2階立ての一軒家。玄関先ではしゃいでいる子どもたちは,これから養護学校のプールに行くのだと言う。開け放した玄関から中を覗き,声をかける。後から知ったのだが,「こんにちは。どうぞ~」と招き入れてくれたのは利用者さんだった。赤ちゃんも障害者もお年寄りも,「このゆび」で一緒に過ごす。かつての日本では当たり前だった,3世代,4世代が同じ屋根の下で暮らす光景。その再現である“富山型大家族”の日常について,惣万さん,西村さんにお話をうかがった。
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