連載 管理者日誌⑤
白衣を脱いで,できたことPart-2
赤木 芳枝
1
1医療法人アスムス参事
pp.662-665
発行日 2003年8月1日
Published Date 2003/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100721
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よい「かかりつけ医」とは?
地域で生活するには,信頼のできる「かかりつけ医」を見つけることが大切である。しかし,三ツ星レストランのように,評価や格付けがされていないから,「一体どこの,なんという医者がほんとうにいいのか?」というのは社会の謎だ。レストランなら美味しければ,別に星が付いていなくても何度でも足を運ぶが,病気だったり,看取ってもらったということになると,そんな機会も少ないし,「看取りが上手な医師」などという評判はかなり怪しい。
さらに生きている間に,「○○先生に看取ってもらったらいかが?」などとは,他人には勧めづらい。だから噂も流れにくい。また医師が紹介してくれたからといって,素人目に「当たり」とは限らない。手術が上手いだけで,人格はちょっと……ということもある。もちろん,いざというとき,往診や訪問診療をしてくれる親切な医者ならよいが,かかってみないとわからないから,いっそう悩ましい問題だ。
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