連載 管理者日誌④
白衣を脱いで,できたこと
赤木 芳枝
1
1医療法人アスムス参事
pp.586-588
発行日 2003年7月1日
Published Date 2003/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100707
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わくわく訪問看護ステーションの紹介
“善いこと”しよう!
医療法人アスムス(旧医療法人喜望会)の訪問看護は,おやま城北クリニックの訪問看護部として平成4年に誕生した。当時,本格的に在宅医療をやろうというような診療所は,私の知る限り,周辺を見渡してもなかった。だから,民間の小さな診療所で訪問看護を始めるのには,かなりの不安があった。
だが一方で,自分たちの夢がかなうなら,と大きな希望に燃えながら,「善いことしようよ」という医師のもとに看護師,理学療法士,薬剤師,義肢装具士などが集結した。みな同じ気持ちで,地域でのチーム医療を目指した。私自身はといえば,大学病院を辞めて民間病院に就職し,3年が経ったころだった。外来での老人患者たちへの対応の不合理さを感じ,なんとか地域に出られないものかと考え始めていた。「地域」という響きは,確かに漠然としていたが,「善いことしようよ」という太田医師(医療法人アスムス理事長)のシンプルな台詞は,私にも何かできそうだと,妙にやる気を刺激された。
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