連載 くせものキーワード 第24回
訪問服薬指導
藤井 博之
1,2
1保健・医療・福祉のキーワード研究会
2健和会臨床疫学研究所
pp.432-437
発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100681
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在宅医療や介護を利用している人の多くが,主治医から少なくない種類・数の薬を処方されています。高血圧や高脂血症などの薬,心臓病や消化器疾患などの治療薬,睡眠障害や不安障害の薬,腰や膝の痛みをやわらげる内服薬・外用薬,便秘薬や「感冒」の対症療法の薬などなど。
数が多い上に,錠剤や散剤の見た目はよく似ていて,どれをいつ,のめばよいのか,複雑なこともしばしば。
薬ののみ方は,処方した医師が指示・指導する場合も多いですが,医薬分業が普及するに従い,薬の専門家である薬剤師が調剤し,服薬の指導を行なうケースも増えてきました。在宅ケアでは薬剤師が患者の家を訪問して行なう「訪問薬剤指導管理」も医療保険や介護保険の給付対象となり,広がっています。
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