特別記事
第1回転倒予防医学研究会に参加して―転倒予防をキーワードにした多職種による相互理解と連携のスタート
鈴木 みずえ
1
1三重県立看護大学老年看護学
pp.958-963
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100591
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台風一過の秋晴れとなった10月10日(テントウの日),第1回となる転倒予防医学研究会が開催された。本研究会は,転倒予防に関して長年研究に取り組んでいる研究者らが世話人となって発足したものである。
参加者は,予想を越えた530名であり,立ち見の参加者がでるほどの反響であった。世話人代表の武藤芳照氏(東京大学)は,「本研究会は時代が要請したもの」と挨拶したが,今後の超高齢社会と高齢者問題の多様化を背景に,保健・医療・福祉・教育・スポーツの各分野で転倒の問題が注目されていることを新たに実感させられた。
転倒をテーマに多職種が集まり,各職種で行なわれてきた研究成果を発表することで,各職種の相互理解と転倒予防の連携がスタートしたとも言える。本稿では本研究会の内容を報告するととともに転倒予防に関する現状や今後の課題などについて報告する。
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