研究報告
訪問看護ステーション実習における看護学生の実施経験項目について―看護技術教育の水準と比較して
岡野 純代
1
,
高木 せつ子
1
,
石田 三枝子
1
1高岡市立看護専門学校
pp.291-294
発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100500
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はじめに
平成9年度のカリキュラム改正より看護基礎教育の中に「在宅看護論」が導入され,講義・実習を開始して6年が経過した。近年の医療の動向である平均在院日数の短縮化,医療の高度化などにより,看護師に求められる技術は,複雑・多様化している。そのような中で看護の質をいかに高めるかが今,問われている。在宅看護においても同様のことが言える。
また,ちょうどこの時期に,厚生労働省の「看護基礎教育における技術教育のあり方に関する検討会(以下,<検討会>と記す)1)」では,臨地実習において看護学生が行なう基本的な看護技術の水準が提示された。これにあわせて当校では講義・演習,臨地実習における看護技術教育の見直しを行なっている。今回,在宅看護論実習(訪問看護ステーション実習)における学生の技術経験内容の実態を知り,今後の在宅看護論の講義・演習の教育指導方法を検討するために調査を行なったので報告する。
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