連載 ドキュメント―介護アドバイザーが行く②
初めて施設を訪れるとき―てんやわんやの初回アセスメントと職員研修
高口 光子
1
1介護アドバイザー、理学療法士
pp.148-152
発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100478
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老人病院のリハビリ科科長,特別養護老人ホームの介護部長を経て,介護の変革を請け負う介護アドバイザーになった著者の活動日記風レポート。
派遣されて行く先々の老人ケア施設での試行錯誤的な活動を通じて,介護施設のケアシステム,介護従事者の教育・研修セミナー,介護者の意識の変革など,介護の現状を現場感覚でレポートします。
「切り込み隊長」としての心構え
介護アドバイザーとして初めてその施設を訪問する時はかなり緊張する。多分これは何度経験しても同じなのだろう。
事前に連絡を受けた担当施設の依頼目的・施設概要を再度確認する。前号で報告した通り,依頼目的はさまざまではあるが,共通しているのは“介護の質向上”ということである。「切り込み隊長」と言えば物騒な感じだが,初回アセスメント担当者として,まず私が施設または事業体を訪問することになっている。地図を片手に電車を乗り継ぎ,駅からはタクシーで移動する。運転手さんに担当施設の評判を聞く。
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