連載 ケアの方舟・13
暮らしとリズム
石原 雅彦
pp.610-612
発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100179
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規則正しい生活リズムの大切さ
“暮らしのリズム”というものが人間にとって何物にも代え難く大切なものであるということは,3人の親たちの看護・介護を通して身に染みて感じることである。
「(お義父さんは本当にパーキンソン病なのだろうか?)」
と訝しく思うほどに,このところ身体機能が回復し,安定した心理状態を取り戻した義父を, 「もう一度厳密に検査してみたい」
と担当医が言い出し,再検査したら,義父は“パーキンソン病”ではなく“多発性脳梗塞に伴うパーキンソン症候群”なのだそうだ。この病名は医師からではなく義父の口から聞いたものなので,厳密さに欠けるかもしれないが,義父は“パーキンソン病”ではなかったらしいのである。
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